Rな日常 |
大江健三郎氏はかつて
「想像力とは言葉にほかならぬ」 と言った。そして 「言葉が実質を備えぬまま発せられ、うけとられるときに想像力は死ぬ」 とも。 実質を備えない言葉を発する人ですぐに思いつくのは 「政治家」と「アメリカ」と「金持ち」と「マスコミ」 「自由」「改革」「再生」「公平」・・・「元気」「活力」「責任」・・・「美しい」と挙げればきりがなく、だいたいそうした言辞は選挙の時に溢れかえる。 気持ち悪い。欺瞞に満ち満ちている。といくら言ってみても空しいだけ。 ナゼ? 日本人の想像力が死んでしまったから。 ホントに? 僕らの言葉も機能を失っている。 言葉ってナニ? 人間の実際の生活の中に深く根ざした表現。 どうしたら想像力を再生できる? 今「映像」という言語に注目している。 映像の生産手段を僕らも手にしよう。 生活や労働の具体的な現場にビデオカメラを持ち込もう。 貧困・過労・差別・戦争・介護・障害・子育て・学校・ひきこもりなどなど、僕らの現実を実質を備えた言葉で語ろう。 リアルな世界だから想像力がはたらくし、自分の主体がそこにあるから想像力がはたらき始める。 だから、想像力を行使するにあたって中核をなすものは「主体性」だ。 (松浦)
by medir
| 2007-10-28 16:40
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